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休職中の過ごし方|休職中の支援機関やリラックスして過ごす方法を紹介!【心療内科・精神科】

[2022.11.28]

心身に不調をきたしたとき休職して体を休めることが大切です。

しかし、休職しても仕事のことを考えてしまったり、焦燥感に駆られたりしてしまうことはありませんか?

休職中は仕事から離れてリラックスして過ごすことが大切です。

 

この記事では、休職中の過ごし方を紹介します。

あわせて休職中に利用したい支援機関やリラックスして過ごす方法も紹介しています。

 

本記事を参考に焦らず体を休めましょう。

 


 

休職中の過ごし方は3つの段階に分かれる

休職中には規則正しい生活を送りながらリラックスして心と体を休めることが大切です。

休職中の過ごし方は、「急性期」「回復期」「復職準備期」の3段階に分かれます。

それぞれの期間の過ごし方を解説します。

 

急性期

急性期は仕事で疲れた心と体を休める時期です。

この時期に無理をすると、症状が悪化することもあるので無理は禁物。

生活リズムにこだわりすぎず、ゆっくりと休みましょう。

 

急性期は、判断力が低下しやすくなっており、休職している状況に罪悪感を抱くこともあります。

この時期は将来や復職・転職について考えるのは辞めて、できる範囲で最低限の身の回りのことを維持する程度にとどめるとよいでしょう。

 

休職してすぐは、将来のことや職場への復帰後のことなど様々なことが気になるかもしれません。

しかし、急性期は自分の体を大切にして不調を脱することに努めましょう。

 

回復期

回復期は生活リズムを整え、少しずつ復職や転職に向けてリハビリを始める時期です。

急性期には生活リズムが乱れてしまい、昼夜逆転したり家にこもりがちで運動習慣がなくなったりしてしまうこともあるでしょう。

回復期では、そうした生活リズムの乱れを徐々に整えていきましょう。 

 

例えば、午前中に早起きして散歩をするとセロトニンの分泌がうながされて体内時計がリセットされます。

また体を動かすことで体内リズムも整い運動不足の解消にもなります。

無理のない範囲で少しずつ運動時間を増やし、散歩や水泳などのスポーツにチャレンジしてみましょう。

 

運動する時間帯は、午前中がおすすめですがその日の体調と相談して、無理し過ぎない時間で行いましょう。

散歩などは毎日行うのが理想ですが、それにより体調を崩してしまわぬよう、医師と相談しながら運動でリフレッシュする時間を作ってみてください。

 

復職準備期

復職準備期は体力と気力が少し回復し始めた時期です。この時期からは心と脳のリハビリに励みましょう。

具体的には、図書館やカフェなどで無理のない範囲で外で過ごす時間を作り、最初は週に2回程度、慣れてきたら週に5回外出できるように取り組んでいきます。

 

外出に慣れてきたら、復職に向けて徐々に通勤訓練を行いましょう。

復職後に想定されるタイムスケジュールを意識した上で、起床時間・就寝時間を組みます。

2週間ほど続けてみて、その間は生活リズム表を作成し記録しましょう。

 

2週間記録をつけたら、その記録表を元に復職が可能かどうかを主治医や産業医と相談します。

勤務する上での回復状況や復職後の環境はそれぞれ異なるため、専門家と連携を取りながら復帰調整をするのが望ましいでしょう。

 


 

休職までの流れは?

 

休職中の悩みを増やさないためにも、休職をするまでの流れを理解しましょう。休職までの流れは以下です。

 

  • 就業規則と申請方法を確認
  • 診断書をもらう
  • 必要な書類を提出

 

就業規則や申請方法に沿った手続きを踏まないと、トラブルにつながるケースもあるためよく調べておくことが大切です。

それぞれを解説します。

 

就業規則と申請方法を確認

休職を考えている場合には、会社の就業規則と申請方法を確認します。

休職制度は各会社が独自に定めている制度となるため、法律上の規定はありません。

会社ごとに規則が異なるため、勤務先ではどのような規則になっているかを確認をする必要があります。

 

就業規則を確認し申請方法を調べたら、休職に必要な書類を集めた上で上司に提出しましょう。

休職制度を利用する際には、医師の診断書などを用意する必要があるため、あわせて準備しましょう。

 

診断書をもらう

職場の就業規則を確認して休職制度の利用を決めたら診断書を用意しましょう。

診断書は医師の診察を受けて必要に応じて発行されます。

客観的に就業が難しいことを証明できるため、休職届とあわせて提出しましょう。

 

これまで通院していない場合は、診断書の発行は一定の期間を要することもあります。そのため、心身の不調が現れたら医療機関を受診し、医師の指示に従い定期的に通院しましょう。

 

必要な書類を提出

休職の際には、就業規則を確認して診断書を用意するとともに、休職届も用意するのが一般的です。

休職届は、職場でフォーマットや書き方が決まっているため、総務や人事に確認して漏れのないように準備して提出しましょう。

 


 

休職中にリラックスして過ごすには?

休職する理由として多いのが、心身の不調によるものです。

そのため休職しても、心身のケアが不十分で本来の自分を取り戻すのに時間がかかってしまう人もいます。

ここでは、休職中にリラックスして過ごす方法を紹介します。

 

体を休めることを最優先する

休職したら、まずは体をしっかりと休めることを最優先しましょう。

休職中に体調が整ってきたら無理のない範囲で新しい趣味にチャレンジしたり、近場で小旅行をしたりするなど日常から離れてリフレッシュするのもひとつです。

 

しかし、体調が万全ではないときにアクティブに動くあまり、体が休まらないと本末転倒です。

医師と相談し「現時点でどれくらいの活動をしていいのか?」「以前と比べて体力や気力が戻ってきているか?」などを話し合ってみましょう。

休職中は常に自分の体と相談し、無理をしないことが大切です。

 

自己判断で通院や服用を辞めない

体調が整ってきたからと言って、自己判断で通院や薬の服用を辞めるのはよくありません。

体調がよくなってくると「自分はもう大丈夫ではないか?」と早合点してしまう人がいます。

しかし、そのような自己判断は勘違いの場合も多く、通院や薬の服用を辞めることで体調が悪化するのはよくあることです。

 

通院や処方されている薬は、医師がその都度判断して適切に頻度を決めて体調に合った物を処方しています。

せっかく戻ってきた体調を崩さないためにも、通院と薬の服用は自己判断で辞めず不安や疑問は医師に相談しましょう。

 

自分に合うリラックス方法を見つける 

心身が不調のときは自分なりのリラックス方法を見つけるチャンスでもあります。

特に自律神経の副交感神経を整えることを意識すると、心身のリラックスにもつながります。

 

副交感神経を刺激できる代表的な習慣としては以下があります。

  • 音楽鑑賞
  • 半身浴
  • アロマテラピー
  • 瞑想
  • ヨガ
  • 森林浴

など

 

休職期間中にこれらのような自分に合ったリラックス方法を見つけることで、復職後も同じ方法でストレスケアができます。

 

昼夜逆転せず生活リズムを保つ 

休職中は生活リズムを保ち、昼夜逆転をしないように心がけましょう。

昼夜逆転しないためには、自分に合ったモーニングルーティーンを設けることです。

 

例えば、早朝の喫茶店やファミレスなどの飲食店でモーニングを食べるといった簡単なものや早朝の散歩などを行いましょう。

その際には、お気に入りの音楽を聞いたり読書をしたりするなどの気分転換できるものを用意するとよいでしょう。

 

運動習慣をつける

運動週間は、体力を維持して健康を保つためだけでなくストレス発散にもなります。

特に休職中は通勤がなくなることもあり、体を動かす時間が全体的に減りがちです。

 

おすすめなのは、朝陽を浴びながら散歩をすることです。

朝散歩をすることで体力を維持しながら体内リズムを整えることができます。

その他にも強度の低い運動として、ジョギングや水泳など自分のぺースでできる運動を取り入れてみましょう。

 

このような運動習慣は休職後も継続すると、病気の予防や老後の備えにもなります。

積極的に続けていきましょう。

 

復職・転職に向けて自分の苦手なことと向き合う

体調が落ち着き、気力が湧いてきたら自分の苦手なことと向き合う時間を作ってみましょう。

何故、自分が休職をすることになったのか人それぞれの原因があるはずです。

「業務上の事務処理が苦手だった」「職場内や取引先とのコミュニケーションで戸惑った」「人間関係に疲れた」など休職に至った理由があることでしょう。

 

原因を究明し、復職後に活かすことはとても大切なことです。

例えば「具体的にどのような業務が自分にとって負担だったのか?」「どんなことにストレスがかかっていたのか?」などをリストアップし対策するのも、復職後の予行演習としておすすめです。

 

 


 

転職を希望するときに利用したい支援機関

復職に向けて休職していても、体を休める中で転職を考えることもあるでしょう。

転職を希望するときはハローワークや就労移行支援事業所、障害者就業・生活支援センター、地域障害者職業センターなどの支援機関を活用するのもひとつです。

それぞれを紹介します。

 

ハローワーク

ハローワークは別名で『公共職業安定所』と呼ばれています。

「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的に、国により運営されている行政機関です。

 

このハローワークでは、受付で求職申し込み手続きを行うことで、仕事探し(求人検索)や仕事探しの相談、求人に応募することなどが可能になっています。

年齢や性別に関係なく、誰でも就職・転職活動のために利用できるのが大きなメリットです。

 

就労移行支援事業

就労移行支援事業は、障害者総合支援法に基づいて行われています。

病気や障害のある方に向けた福祉サービスです。

 

このサービスを利用するためには、一般企業への就労を希望していることと、病気・障害を示す診断書の提出が条件です。

 

就労移行支援事業所では、スタッフによる定期面談や体調管理に関する助言や復職に向けたサポートを受けることが可能です。

転職を検討中の方に、新しい職場を探すサポートなども請け負っています。

 

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは障害者の雇用の促進等に関する法律に基づいて設置されている福祉センターです。

ハローワーク・就労移行支援事業所などの福祉施設と連携し、障害のある方の就労支援、企業への雇用促進の活動をしています。

 

就労に向けた準備はもちろんのこと、生活面でのケアやアドバイスも受けられるのが特徴です。

障害がある方、障害を抱えてしまった方は自分一人で抱え込まずに積極的に福祉の力を頼りましょう。

 

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、障害のある方の就職・復職などに関して、専門性の高い支援サービスを提供しています。

 

独立行政法人である『高齢・障害者・求職雇用支援機構』が運営を行っており、専門的な職業リハビリテーションサービスだけにとどまらず、企業や地域の関係機関に対してもアプローチが可能です。

 

各都道府県に最低でも1か所は設置されているので、どの地域に住んでいても利用を検討することができます。

 


 

まとめ

 

休職中は、つい職場のことを考えてしまったり、復職後のことを考えてしまったりして心身を休めることができないこともあります。

休職中は3つの段階を意識して、まずはリラックスして過ごすことが大切です。

気力・体力が回復してきたら、医師の指示のもとゆっくり復職に向けて準備を始めましょう。

今回紹介した支援機関なども参考に、休職中を無理なく過ごしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記載:おりたメンタルクリニック医師

 


 

 

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