ストレスと手の震えは関係ある?
ストレスと手の震えは関係あります。
震えのことを振戦と呼びますが、ストレスが高まるとこの振戦が起こることはよく知られています。
ストレスは体全体に影響を及ぼすことがあり、特に自律神経系に影響を与えます。
自律神経系は、体の機能の大部分を制御し、ストレスを感じると活性化します。
この活性化により、心拍数の増加、血圧の上昇、呼吸の速度の増加などの反応が引き起こされます。
これらの反応はストレスに対抗するための体の自然な防衛メカニズムです。
手の震えもストレス反応の一部として起こることがあります。
これは、自律神経系がアドレナリンというホルモンを過剰に分泌する結果として生じます。
アドレナリンにより筋肉が緊張し、手が震えることがあります。
また、ストレスは睡眠不足を引き起こすことがあり、これも手の震えの原因となることがあります。
不足した睡眠は、体の休息の時間を減らし、筋肉の緊張や手の震えを引き起こす可能性があります。
さらに長期的なストレスは、神経伝達物質のバランスを乱す可能性があります。
神経伝達物質は、脳内の神経細胞間の情報伝達を助ける物質で、これらのバランスが乱れると、手の震えなどの神経系の症状を引き起こす可能性があります。
ストレスによる手の震えが続く場合、またはその他の症状が出る場合は、医療機関に相談することをお勧めします。
その他、ストレスから起こる自律神経の症状
記事監修:おりたメンタルクリニック医師