うつ病と躁うつ病は何が違うの?
[2023.10.20]
うつ病と躁うつ病は、どちらも気分障害の一つとされる疾患ですが、症状や特徴には明確な違いがあります。
以下に、それぞれの特徴と主な違いを詳しく説明いたします。
うつ病(大うつ病性障害)
- 症状: 患者は抑うつ状態になり、持続的に悲しんだり、興味喪失や無気力を感じることが主な特徴です。
- 持続期間: 抑うつエピソードは2週間以上続くことが多いです。
- 主な症状:
- 喜びや興味をほとんど感じなくなる
- 疲れやすく、エネルギーがない
- 食欲や体重の変化
- 睡眠障害(過眠または不眠)
- 自分に対する価値観の低下、無価値感
- 激しい罪悪感
- 自殺念慮や自殺企図
躁うつ病(双極性障害)
- 症状: 躁うつ病は、抑うつエピソードと躁エピソードの2つの異なる状態が交互に現れることが特徴です。
- 躁エピソードの主な症状:
- 持続的に極端に上機嫌や興奮状態
- 睡眠の必要が少なくなる
- 話すスピードが速くなる、おしゃべりになる
- 思考が飛躍的になる
- 自己評価が極端に高くなる、誇大妄想を持つ
- 衝動的な行動が増える(無謀な買い物、性的な不注意など)
- 持続期間: 躁エピソードは通常1週間以上、抑うつエピソードは2週間以上持続します。
- 双極性II障害: 躁うつ病にはさらに細かい分類があり、双極性II障害は軽度の躁症状(仮躁)と抑うつ状態が交互に現れるものを指します。
まとめ
- うつ病は、抑うつ状態が主な特徴です。
- 躁うつ病(双極性障害)は、抑うつ状態と躁状態が交互に現れる特徴があります。
- これらの疾患は似ているようで異なるため、診断や治療には専門的な知識が必要です。
どちらの疾患も適切な診断と治療が大切です。自分自身や身近な人の症状に気づいた場合は、専門家に相談することをおすすめします。