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五十肩について

[2023.09.29]

 

五十肩(肩の関節周囲炎)とは

五十肩は、肩関節の痛みや可動域の制限を引き起こす疾患です。

中高年の方に多いとされ、一般的に40歳以上の人に現れることが多いです。

この疾患の名前は五十歳前後での発症が多いことから、五十肩と呼ばれるようになりましたが、厳密にはこの年齢に限らず発症します。

 

 

原因

五十肩の正確な原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が考えられています。

  1. 老化:年齢とともに筋肉や腱、靭帯の変性や衰えが進行する。
  2. 過度な使用:特定の動作の繰り返しや肩への過度なストレス。
  3. 外傷:事故やスポーツでの怪我など、肩への直接的なダメージ。
  4. 関連疾患:糖尿病、甲状腺疾患、心臓病などの全身の病態が影響することも。

 

 

症状の進行

五十肩の症状は、進行に伴って以下の3つのフェーズに分けられます。

  1. 炎症期(2~9ヶ月):肩の強い痛みが特徴。特に夜間や休息時に痛みが強まることが多い。
  2. 凝固期(4~12ヶ月):痛みは徐々に軽減しますが、代わりに肩の動きが大きく制限される。日常生活の動作にも支障が出ることが多い。
  3. 回復期(12~24ヶ月):徐々に肩の動きが戻ってきて、症状が軽減していく。

 

 

治療

  1. 保存的治療:症状の軽減や関節の機能回復を目的とした非手術的治療。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩剤、物理療法、リハビリテーション、ストレッチなどが行われる。
  2. 注射治療:肩関節内や周囲組織にステロイドや局所麻酔薬を注射し、痛みの軽減や炎症の抑制を試みる。
  3. 手術治療:保存的治療で症状が改善しない場合、関節の癒着部分を切除する手術が考慮されることもあります。最近では関節鏡を使用した低侵襲手術が一般的になっています。

 

 

五十肩は自然経過でもある程度回復することが知られていますが、適切な治療により症状の改善を早めることができます。

痛みや不調が感じられた場合は、専門医に相談することをおすすめします。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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