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四十肩とは・・・

[2023.09.25]

 

 

『四十肩』とは

「四十肩」、正式には「肩関節周囲炎」として知られ、中高年に特有の肩の痛みや可動域の制限を示す疾患です。

この名前は主に40代から60代の人々に多く見られることから名付けられましたが、実際にはこの年齢範囲外の人々も影響を受けることがあります。

 

原因

四十肩の原因は一つではなく、複数の要因が組み合わさって生じると考えられています。

  1. 年齢: 人が年を取るにつれて、筋肉や腱は老化して弾力を失い、炎症や損傷のリスクが増加します。
  2. 過度な使用: 重いものを持ち上げる、スポーツや家事などでの繰り返し動作は、腱や筋肉に過度なストレスをかけ、損傷の原因となることがあります。
  3. 姿勢: 長時間同じ姿勢を取ることや、不適切な姿勢は肩周りの筋肉に負荷をかけることがあります。
  4. 血行不良: 肩や腕の筋肉への血流が不足すると、筋肉や腱の機能が低下し、損傷のリスクが増えます。

 

症状

四十肩の主な症状として以下のようなものが挙げられます。

  1. 痛み: 特に夜間や朝、肩を動かすときに痛みを感じることが多い。
  2. 可動域の制限: 肩を上げたり後ろに回したりする動きが困難になる。
  3. 筋肉の硬直: 肩周辺の筋肉が固くなり、触れると痛みを伴うことがある。

 

治療

四十肩の治療は、症状の重さや患者の状態によって異なります。

  1. 安静: 最初は肩の痛みを落ち着かせるために、適度な休息をとることが推奨されます。
  2. 冷やす/温める: 炎症や腫れを和らげるために冷やすことが有効。一方、筋肉の緊張や硬直を緩和するために温めることも効果的です。
  3. 薬物療法: 非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)を用いて痛みや炎症を緩和します。重症の場合はステロイドの注射が検討されることもあります。
  4. 物理療法: リハビリの専門家と協力して、肩の可動域を改善するためのストレッチングや筋肉強化のエクササイズが行われます。
  5. 手術: 保守的な治療で改善しない場合や、症状が非常に重い場合には、関節の固定や腱の修復を目的とした手術が検討されることもあります。

 

予防

四十肩の予防のためのアプローチとしては、次のようなことが考えられます。

  1. 日常のストレッチ: 肩や背中の筋肉を柔軟に保つための定期的なストレッチが有効です。
  2. 筋トレ: 肩周辺の筋肉を強化することで、過度な負荷から肩を守ることができます。
  3. 正しい姿勢の維持: 長時間のデスクワークや立ち仕事を行う場合、適切な姿勢を意識することが重要です。
  4. 過度な負荷を避ける: 重いものを持つときや運ぶときは、肩に過度な負荷をかけないように注意が必要です。

 

 

 

四十肩は、初期の段階で適切な対処を行うことで、症状の悪化を防ぐことができます。

もし継続的な症状がある場合は、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

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