PMDDとは?
[2023.05.25]
PMDDは、月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder)の略で、一部の女性が生理前に重度の心理的、行動的、身体的症状を経験する状態を指します。
これらの症状は、通常の月経前症候群(PMS)よりもはるかに重く、日常生活に影響を及ぼすことがあります。
PMDDの症状には次のようなものがあります:
- 極度のイライラや怒り
- 強い不安や緊張感
- 悲しみ、絶望感、自己嫌悪
- 興味喪失、無気力
- 集中力の低下
- 疲労感や無力感
- 食欲の変化
- 睡眠の問題
- 身体的症状、例えば胸の張りや頭痛、関節や筋肉の痛み、腫脹感
これらの症状は、通常、月経周期の後半部分、特に生理の1週間前から数日前に最も強く現れ、月経が始まると徐々に軽減します。
PMDDの原因は完全には理解されていませんが、ホルモンの変動が関与していると考えられています。
特に、生理周期の一部である黄体期にプロゲステロンとエストロゲンのレベルが変動すると、これらの症状が生じることがあります。
PMDDの診断は、症状の特性、重症度、持続期間に基づいて行われます。
治療には、抗うつ薬、ホルモン療法、生活スタイルの変更、カウンセリングなどが含まれることがあります。
PMDDは、PMSよりもはるかに重度の症状を引き起こすため、適切な治療とサポートが重要です。
自分がPMDDの症状を経験していると思われる場合は、医療専門家に相談することをお勧めします。