貧血の種類について
[2023.10.19]
貧血は、血液中の赤血球の量やヘモグロビンが正常よりも少ない状態を指します。
貧血にはさまざまな原因や種類があります。以下は主な貧血の種類とその原因になります。
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鉄欠乏性貧血
- 原因:鉄の摂取不足、吸収障害、出血(月経、胃腸出血など)、妊娠中の鉄の需要増など。
- 特徴:小球性低色素性の赤血球が見られる。
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巨赤芽球性貧血(ビタミンB12欠乏性、葉酸欠乏性)
- 原因:ビタミンB12や葉酸の摂取不足、吸収障害(胃切除後、悪性貧血、クローン病など)。
- 特徴:大きな赤血球が増加する。
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溶血性貧血
- 原因:遺伝的な赤血球の異常(鎌状細胞性貧血、赤芽球性貧血など)、自己免疫性溶血、感染症、薬物、毒素など。
- 特徴:赤血球の寿命が短くなり、早く破壊される。
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再生不良性貧血
- 原因:骨髄が正常な赤血球を生産できない状態。放射線、薬物、ウイルス、自己免疫疾患、先天性など。
- 特徴:骨髄の機能障害により、赤血球だけでなく、白血球や血小板の数も減少することがある。
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慢性疾患に伴う貧血
- 原因:慢性腎臓病、慢性感染症、リウマチ性疾患、悪性腫瘍などの慢性疾患が背景にある。
- 特徴:骨髄の赤血球生産の抑制や、生産された赤血球の寿命が短くなる。
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骨髄異形成症候群に伴う貧血
- 原因:骨髄内での血液細胞の形成異常。
- 特徴:貧血だけでなく、白血球や血小板の数も異常になることがある。
貧血の原因や種類は多岐にわたります。
症状や原因に応じて適切な治療や対応が必要ですので、貧血の症状が疑われる場合は医師の診察を受けることをおすすめします。