心理検査のWAIS-Ⅳについて教えてください。
[2023.05.23]
WAIS-Ⅳ、ウェクスラー成人知能指数第4版(Wechsler Adult Intelligence Scale, Fourth Edition)は、個々の成人の知能を評価するための標準化されたテストで、全般的な知能(IQ)を測定するためのものです。
このテストは4つの主要な指標に分けられています
- 言語理解指標(Verbal Comprehension Index, VCI):これは語彙、一般的な知識、推論、記憶力など、言語を用いた抽象的思考能力を測るものです。
- 動作処理速度指標(Perceptual Reasoning Index, PRI):これは視覚的な情報を使って問題を解決する能力、図形やパターンの認識能力などを測定します。
- ワーキングメモリ指標(Working Memory Index, WMI):これは短期的な記憶力と計算能力、情報を一時的に保持して処理する能力などを評価します。
- 処理速度指標(Processing Speed Index, PSI):これはシンプルなタスクをどれだけ早く完了できるか、つまり情報の迅速な処理能力を評価します。
これら4つのスコアを合わせて、全般的な知能指数(Full Scale IQ, FSIQ)が算出されます。
FSIQは一般的な認知能力の指標とされています。
WAIS-Ⅳは通常、臨床心理学者や教育心理学者などの訓練を受けた専門家が行います。
それは評価結果が正確であり、そして個々の得点が適切に解釈されることを確保するためです。
評価の結果は一般的に、学業の困難、就労上の問題、または特定の神経心理学的疾患(例えば、学習障害や注意欠陥/過活動性障害(ADHD))の診断を支援するために使用されます。