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休職の診断書をもらうには(心療内科・精神科)

[2023.05.18]

 

心療内科・精神科で休職診断書をもらうには、適切な診察を受け、自分の症状や職場での状況を医師に正確に伝えることが重要です。

以下に、診断書を取得するまでの流れを詳細に解説します。


1. 初診予約をする

診断書が必要な場合、まず心療内科や精神科の医療機関に予約を取る必要があります。初診の場合、予約制を採用している施設がほとんどです。電話やインターネットで予約を行う際、以下のポイントを意識してください。

  • 選ぶ医療機関の確認:近くにある心療内科や精神科を調べ、口コミや評判を参考にして選びましょう。特に、診断書発行や休職の相談を受け付けている医療機関か確認すると安心です。
  • 混雑状況を考慮:初診予約は数週間待たされることもあります。早めに予約を取ることが重要です。
  • カウンセリング併設か確認:施設によっては、医師の診察に加えてカウンセリングを提供しているところもあります。休職後の治療や復職支援を視野に入れたい場合、カウンセリングが受けられる場所を選ぶのも一案です。

2. 問診票の記入

予約当日、医療機関を訪れると問診票を記入するよう指示されます。この問診票は、医師が診断の基礎資料として利用する重要な書類です。以下の項目について、正確に記入することを心掛けましょう。

  • 現在の症状:例えば、疲労感、集中力の低下、不眠、食欲の減退、動悸、胸の苦しさ、不安感など具体的な症状を記載します。
  • 症状が始まった時期:症状がいつ頃から出始めたか、悪化したタイミングなどを記載します。
  • 生活環境:仕事の状況(職種、労働時間、上司や同僚との関係など)、家庭の状況(家族構成、育児や介護の負担など)。
  • 既往歴:過去の病歴や服用している薬があれば詳しく記入します。

問診票は診断に大きく関わるため、できるだけ具体的に書きましょう。


3. 診察を受ける

問診票を基に、医師による診察が行われます。この際、以下のポイントに注意して医師と話すと、適切な診断を受けやすくなります。

  • 症状を具体的に説明する
    例:「仕事中に頭がぼんやりして集中できない」「夜中に何度も目が覚める」「些細なことで不安になる」「朝起きたときに身体が鉛のように重い」など、日常生活で感じている具体的な症状を伝えます。

  • 仕事の状況について詳細に話す
    医師が休職の必要性を判断する際、仕事がどの程度心身に影響を与えているかを理解することが重要です。「長時間労働が続いている」「職場で上司や同僚からのプレッシャーを感じている」「業務が負担になりすぎていて不安が止まらない」といった情報を具体的に説明しましょう。

  • 生活全般の変化を共有する
    例えば、食欲不振、趣味への興味喪失、人間関係の回避など、生活全体の影響を医師に伝えることで、診断の助けになります。


4. 診断書の必要性を相談する

診察を受けた後、休職診断書が必要であることを医師に伝えます。診断書発行の目的と、自分の置かれた状況を具体的に説明することがポイントです。

  • 診断書が必要な理由:医師に対し、「業務が継続困難な状態であり、会社に正式に伝えるために診断書が必要」と正直に説明しましょう。
  • 休職期間の希望:自分がどの程度休む必要があるか、あるいは医師に期間のアドバイスを求めることが可能です。
  • 会社の状況も共有:会社の規定や必要な書類の形式がある場合は、事前に確認しておき、それを医師に伝えます。

5. 診断書の発行と受け取り

医師が休職の必要性を認めた場合、診断書を発行してもらえます。診断書には以下の内容が記載されます:

  • 診断名:例として、適応障害、うつ病、双極性障害、ストレス障害など。
  • 治療の方針:具体的に「心身の回復のために休養が必要」などと記載されます。
  • 休職期間:医師の判断に基づき、休職が必要な期間(例:1カ月、3カ月など)が明記されます。

診断書の発行には費用がかかるため(2,000円〜5,000円程度)、事前に料金を確認しておきましょう。


6. 診断書を会社に提出する

診断書を受け取ったら、速やかに直属の上司や人事部に提出します。診断書の提出後は、会社の規定に基づき以下の手続きを進めます:

  • 休職期間の確定:診断書の内容を元に会社と協議し、休職開始日を決定します。
  • 福利厚生や保険の確認:傷病手当金や会社のサポート制度を利用する場合、申請方法を確認しましょう。

7. 注意点と追加のアドバイス

  1. 休職期間の延長について
    状況によっては、休職期間が延長される場合があります。延長が必要な場合、医師に再度相談して診断書を更新してもらいましょう。

  2. 正直に話すことの重要性
    医師に自分の状態を正確に伝えることが重要です。恥ずかしさや遠慮から症状を軽く見せると、正確な診断が難しくなります。

  3. セカンドオピニオンを活用
    医師の診断や対応に不安がある場合、他の医療機関でセカンドオピニオンを受けることも可能です。

  4. 休職中の過ごし方
    休職中は十分な休養を取ることが重要ですが、必要に応じてカウンセリングやリハビリプログラムを活用し、回復と復職の準備を進めると良いでしょう。


 

心療内科・精神科での休職診断書の取得は、心身を守るための重要な手段です。

焦らず、医師と信頼関係を築きながら進めていくことが大切です。

 

 

 

 

 

 

記載:おりたメンタルクリニック医師

 


 

 

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