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【精神科】離人症とは??症状や原因、治療について【心療内科】

[2023.10.11]

 

 

離人症(Depersonalization Disorder)は、解離性障害の一種で、自分自身や外界に対する認識が歪んでしまう精神的な症状を指します。

この状態では、自分が「物のような存在だ」と感じたり、自分を第三者の視点で見ているような感覚に陥ります。

また、離人症はしばしば「現実感の喪失」につながることが多いです。

 

主な症状

  • 外部観察者のような自己認識: まるで自分が外から自分を見ているかのような感覚があります。
  • 現実感の喪失: 物事や状況が夢のようであったり、不実であると感じられます。
  • 感情の鈍化: 一般的には、感情がなくなるわけではありませんが、その感じ方や表現が鈍くなることが多いです。
  • 物事や時間の認識の歪み: 例えば、時間が過ぎる速度が異常に感じられることがあります。

 

発症の原因

  1. 心的ストレスやトラウマ: 事故、暴力、虐待などが原因で発症する場合があります。
  2. 薬物やアルコールの乱用: 特に幻覚剤や解離麻酔薬が関与する場合が多いです。
  3. 他の精神障害: 統合失調症、うつ病、不安障害など、他の精神障害と共存する場合もあります。
  4. 遺伝的要素: 家族歴がある場合、発症のリスクが高まる可能性があります。

 

診断

専門の精神医療機関での診断が必要です。患者の自己報告だけでなく、様々な心理テストや医療検査が行われることが多いです。診断基準にはDSM-5(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition)やICD(国際疾病分類)が用いられます。

 

治療

  1. 薬物療法: 抗うつ薬や抗不安薬、抗精神病薬などが使用されることがあります。
  2. 心理療法: 認知行動療法(CBT)が最も一般的で、患者が症状と向き合い、それをコントロールする方法を学ぶことが目的です。
  3. 支持的治療: 家族や友人、支援団体との連携も重要であり、社会的サポートが改善に寄与する場合も多いです。

 

 

注意: 離人症に対する治療は非常に個々に異なるため、専門医の診断と指導が不可欠です。

自分で診断や治療を試みることは避けて、専門の医療機関を受診してください。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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