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五月病とは?症状・原因・対処法を精神科医がわかりやすく解説

[2023.05.18]

五月病とは?

「仕事に行きたくない」「やる気が出ない」と感じたあなたへ
― 新生活のあとに訪れる“心の疲れ”について、精神科医が解説します ―

5月に入ってから、こんな変化を感じていませんか。

  • 朝、目覚ましが鳴っても体が動かない

  • 仕事や学校に行くことを考えると、気持ちが重くなる

  • 理由ははっきりしないのに、気分が沈む

  • 以前より疲れやすく、集中力が続かない

患者さんから
「これって五月病でしょうか?」
という相談を、この時期になると本当によく受けます。

この記事では、
五月病とは何か/なぜ起こるのか/どう対処すればよいのか
を、専門用語をかみ砕きながら、患者さんの目線で詳しくお伝えします。


五月病とは何ですか?

五月病とは、4月からの新生活や環境変化によるストレスが、5月頃になって心身の不調として現れる状態を指す、一般的な呼び方です。

医学的な正式診断名ではありませんが、
精神科・心療内科の外来では、毎年必ず話題に上る“季節性の不調”です。

特徴的なのは、

  • 4月は何とか頑張れていた

  • 周囲からは「順調そう」に見えていた

  • ゴールデンウィーク明け頃から急にしんどくなる

という経過をたどる点です。


なぜ「5月」に不調が出やすいのか?

ポイントは「4月の頑張りすぎ」

多くの方が誤解していますが、
五月病の原因はゴールデンウィークそのものではありません

本当の原因は、

  • 新しい職場・部署・学校

  • 新しい人間関係

  • 新しい役割や責任

といった環境に、4月の1か月間、気を張って適応し続けたことです。

人は緊張している間は、意外と動けてしまいます。
しかし、連休などで一度ペースが緩むと、

「実はかなり疲れていた」

という事実が、心と体に一気に表面化します。


五月病になりやすい人の特徴

外来での印象を踏まえると、次のような方は特に注意が必要です。

  • 真面目で責任感が強い

  • 周囲に気を遣いすぎる

  • 弱音を吐くのが苦手

  • 「迷惑をかけてはいけない」と思いがち

つまり、頑張り屋さんほどなりやすいのが五月病です。

「自分は要領が悪いだけでは?」
「甘えているのでは?」

と自分を責めてしまう方も多いのですが、
それ自体がさらに症状を悪化させてしまいます。


五月病の主な症状

心の症状

  • やる気が出ない

  • 気分が沈む、晴れない

  • 不安や焦りが強くなる

  • 些細なことで落ち込みやすい

体の症状

  • 朝起きられない

  • 常に疲れている感じがする

  • 頭痛、肩こり、胃の不調

  • 食欲が落ちる、または過食になる

行動面の変化

  • 遅刻や欠勤が増える

  • 仕事の効率が落ちる

  • 人と会うのが億劫になる

これらは気合や根性で解決できる問題ではありません


五月病と「うつ病」は違うのですか?

よく聞かれる質問です。

結論から言うと、
初期症状はかなり重なります

五月病は、医学的には

  • 適応障害

  • うつ状態

と診断されるケースも少なくありません。

重要なのは、
早い段階で対処すれば、長期化しにくいという点です。


放置するとどうなる?

「そのうち慣れるだろう」
「もう少し頑張れば抜けるはず」

そう思って無理を続けると、

  • 出勤・登校ができなくなる

  • 休職・休学が必要になる

  • 回復までに時間がかかる

といった状況に進んでしまうことがあります。

逆に言えば、
早めに立ち止まることは、決して後ろ向きな選択ではありません。


五月病かな?と思ったときの具体的な対処法

① 「疲れている自分」を否定しない

まず大切なのは、
「自分は今、疲れている」と認めることです。

疲労を無視し続けると、心は必ずブレーキをかけます。

② 生活リズムを立て直す

  • 起床・就寝時間を固定

  • 朝に日光を浴びる

  • 食事を抜かない

基本的なことほど、効果は確実です。

③ 誰かに話す

家族、友人、同僚、そして医療機関。
言葉にするだけで、症状が軽くなる方も少なくありません。


精神科・心療内科を受診する目安

次のような場合は、受診を検討してください。

  • 不調が2週間以上続いている

  • 仕事や学校に支障が出ている

  • 「このままではまずい」と感じている

精神科・心療内科は、
「重症になってから行く場所」ではありません。


よくある質問(Q&A)

Q. 五月病は甘えですか?
A. いいえ。環境変化に対する、ごく自然な心身反応です。

Q. 薬は必ず必要ですか?
A. 状態によります。休養や環境調整のみで改善する方も多くいます。

Q. 会社を休むのは逃げですか?
A. 逃げではありません。長期化を防ぐための「戦略的判断」です。


最後に

五月病は、
「心が弱い人がなるもの」ではありません。

むしろ、

  • 真面目に

  • 誠実に

  • 一生懸命に

生きてきた人ほど、なりやすい状態です。

「これくらいで相談していいのかな」
そう思った時点で、相談する価値は十分にあります。

当院では、この時期特有のお悩みについて、日常的にご相談をお受けしています。
どうか一人で抱え込まず、必要なサポートを受けてください。

 

 

 

 

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