復職するには?
「状態も回復してきたし、そろそろ復職も考えていこう」と思っても具体的にどういった手順で復職をしていけばいいのか、よくわかりませんよね。
復職するにあたっては、必ず主治医の職場に復帰できるかどうかの判断が必要になります。
まずは、主治医と相談しながら職場復帰時期を決めていくことになります。
ここで、まず注意してほしいことは産業医の判断ではなく、必ずうつ病や適応障害と診断を受けた医師からの判断ということです。
また、主治医が復帰しても大丈夫と言ってくれたから絶対大丈夫と過信しすぎることも禁物です。
あくまで、主治医は病気の状態を見て判断しています。
休職に至った直接的な原因は、病気になったことかもしれませんが、そもそも病気になった原因や環境があったはずです。
主治医の判断は必ず必要ですが、会社の人や通っているリワーク等のスタッフとも、相談したうえで復職について考えていきましょう。
主治医から復帰しても大丈夫という判断が出た後は、具体的な復職時期を会社とも相談していくことになります。
試し出勤・リハビリ出勤など
会社によっては「試し出勤制度」を導入しており、職場復帰をする前にリハビリ的に通勤するということと、本当に職場復帰出来るかどうか会社側の判断の材料という2つの側面があります。
「試し出勤制度」にはいくつかの段階があり、カフェや図書館に出社時間に合わせて行く「模擬出勤」や会社の近くやエントランスまで行く「通勤訓練」、実際に会社に出勤し、短時間の雇用から少しずつ慣らしていく「慣らし出勤」などがあります。
「試し出勤制度」や会社との相談によって、会社からも復帰しても大丈夫という判断があれば、社内で職場復帰の手続きに入っていきます。
復帰する際に、会社と相談していく中で可能であれば、あなたが苦痛やストレスを出来るだけ感じることがないように、環境を調整していく相談もしていきましょう。
記事監修:おりたメンタルクリニック医師