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休職中の過ごし方について教えて下さい。

[2023.05.16]

 

1. 心身の回復を最優先に

休職の目的が心身の健康を取り戻すことにある場合、自分自身の状態をしっかり見つめ直し、無理をせず回復に集中することが重要です。仕事や日常生活で抱えていたプレッシャーから一度解放され、リフレッシュするための時間を確保しましょう。

生活リズムを整える

  • 生活の基盤となる規則正しい生活リズムは、心身の健康を支える柱です。休職中は「自由な時間が増えるから」と夜更かしや不規則な生活に陥ることがありますが、これは避けるべきです。
    • 睡眠:夜更かしを避け、一定の時間に寝て一定の時間に起きるリズムを作りましょう。特に、朝日を浴びることは体内時計を整えるのに効果的です。
    • 食事:バランスの良い食事を心がけ、栄養をきちんと摂取しましょう。朝食を抜かないことが特に重要です。
    • 運動:激しい運動をする必要はありませんが、軽いストレッチや散歩を日課にするだけでも気分転換になります。

休養とリラックス

  • 十分な休息を取ることで、身体だけでなく精神面でもリラックスできます。
    • 趣味を楽しむ:好きなことに没頭する時間を持つことで、気持ちが軽くなります。例えば、絵を描いたり、楽器を演奏したり、本を読むなど、自分の楽しみを再発見する機会にしましょう。
    • 自然と触れ合う:自然環境の中で過ごす時間は、心を癒し、ストレスを軽減する効果があります。山や海、公園などでリフレッシュすることをおすすめします。
    • 瞑想やマインドフルネス:深い呼吸や意識を「今この瞬間」に集中させるマインドフルネスは、心のバランスを整えるのに役立ちます。アプリや動画で簡単に始められるので試してみましょう。

2. 自分を見つめ直す

休職中は普段忙しくてできなかった「自分自身と向き合う時間」を持つのに最適な機会です。現在の自分の状態や、これからの生き方についてじっくり考える時間を取りましょう。

日記やライフログをつける

  • 感情の整理:日記を書くことで、日々の感情や思考を記録できます。特に、嬉しかったことや感謝していることを記す「感謝日記」は、ポジティブな視点を育むのに効果的です。
  • 気づきの記録:休職中に得た気づきやアイデアをメモしておくと、復職後にも役立つことがあります。

自己分析を行う

  • 価値観の再確認:自分が何を大切にしているのかを考えることで、今後の人生の指針が明確になります。
  • ストレス源の把握:これまでの生活や仕事で何がストレスとなっていたのかを冷静に振り返ることも大切です。それを避ける方法や、対処法を考えることができます。

3. スキルアップや新しい挑戦

心身が回復してきたら、次のステップとしてスキルアップや新しいことへの挑戦を視野に入れると良いでしょう。無理なく、自分の興味に従って進めることがポイントです。

読書や学習に時間を使う

  • 自己啓発書や心理学、歴史、文学など、これまで手に取らなかったジャンルの本に挑戦してみましょう。
  • オンライン学習プラットフォーム(Udemy、Coursera、YouTubeなど)では、プログラミングやデザイン、マーケティングなど、幅広い分野の知識を学べます。

趣味や副業の模索

  • 新しい趣味を見つけることで、生活に彩りを加えることができます。例えば、絵画、陶芸、写真撮影、料理など。
  • 副業を考えている場合は、興味のある分野について調査したり、小さなプロジェクトから試してみましょう。クラウドソーシングのプラットフォームを活用して、ライティングやデザインの仕事を経験してみるのも良いです。

4. 社会とのつながりを大切にする

休職中は孤独感を感じやすい時期ですが、適度な社会との関わりを持つことで精神的な安定が得られます。

家族や友人との交流

  • 信頼できる人に自分の気持ちを話すことで、孤独感が和らぎます。また、心配をかけている家族に感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を築けます。

オンラインや地域のコミュニティに参加

  • 趣味や興味のあるテーマに基づいたコミュニティに参加することで、新しい友人や仲間を見つけられることがあります。

専門家のサポートを活用

  • 心理カウンセラーやコーチと話すことで、自分の悩みや課題に対する具体的なアドバイスを得られます。これにより、自分だけでは気づけなかった視点が得られることもあります。

5. 復職への準備

休職期間の終盤では、復職を見据えた準備を少しずつ進めておくとスムーズです。

職場との連絡を適度に保つ

  • 休職中でも職場と定期的に連絡を取り、状況を共有することで、復職後のギャップを減らすことができます。

リハビリ勤務の検討

  • 可能であれば、短時間勤務や試し出勤から始める「リハビリ勤務」を相談してみましょう。これにより、負担を最小限に抑えつつ職場復帰の感覚を掴むことができます。

体調管理を徹底

  • 復職後も継続可能な健康的な生活習慣を、この期間中にしっかり身につけることが重要です。

注意点:無理をしないこと

休職中の最大の敵は「早く元に戻らなくては」というプレッシャーです。回復には個人差があり、時間が必要です。焦らずに、自分のペースを尊重しましょう。必要に応じて医師や専門家のサポートを受けることも、回復への大切なステップです。


休職中は自分に向き合う貴重な時間です。この期間を有効に活用し、健康と将来に向けた準備を進めてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記載:おりたメンタルクリニック医師

 


 

 

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