むずむず脚症候群とは?
[2023.05.30]
むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome, RLS)は神経学的な障害で、主に休息時や就寝前に脚に不快感や動かす衝動が起こるという症状を特徴としています。
この症状は、脚を動かすことで一時的に軽減しますが、またすぐに戻ってくるため、深刻な睡眠障害を引き起こす可能性があります。
RLSの原因は完全には明らかにされていませんが、遺伝的要素、鉄分の欠乏、特定の薬物の使用、妊娠、慢性疾患(腎臓病、パーキンソン病、末梢神経病等)などが関与すると考えられています。
また、ドーパミンという神経伝達物質の不足または不均衡が症状の一因であるとも考えられています。
診断は主に患者の自己報告に基づいて行われ、物理的な検査や特定の診断テストは通常必要とされません。
ただし、鉄分の欠乏や他の可能な病因を調べるための血液検査が行われることもあります。
治療は主に症状の管理に焦点を当て、生活習慣の改善、運動、マッサージ、温熱療法などの自己ケア、場合によっては薬物療法(ドーパミン製剤、抗てんかん薬、ベンゾジアゼピン等)が用いられます。